前巻感想はこちら↓
https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2020/03/14/235927
さて、栽培チートと言うべきか家庭菜園チートと言うべきか。とにかく小説家になろう特有の独特な軽さを持つ無双コメディ、続刊である。ではこの続刊では果たしてどんな方向へといってしまうのか。
それ即ち、言うなれば更なる約束されたコメディとでも言うべき内容である。
今巻において、ジオの家庭菜園(と言う名の何かな神のギフト)は更なる進化を遂げる。その進化の方向性はどんな進化か。
その答えは、更なるチートな方向への進化である。
伝説の万能薬、エリクサーの素材を何故か生産出来てしまったり。
神話級の武器の素材が何故か家庭菜園に生えたり。
挙句の果てには神話級の生物やドリアードまで(表紙背景)生息する事になってしまったり。
前巻のチートが可愛いものと言わんばかりの、更に加速していくチート。家庭菜園同士の転移も余裕であり、更にはドラゴンを殺せる武力まで持ったかと思えば飛行能力まで得て万能になってしまう。
そして、何かを間違えているこのチートな家庭菜園の周りには前巻よりも更に凄い、伝説級の人物達が次々と集まっていくのである。
彼等がジオの周りで何かのトラブルに巻き込まれたり。チートな菜園に惚れこんで居候を始めたり、彼に振り回されたり。
「え? 何でですか?」
それに比例するかのように、ジオの悩みの種も尽きるどころか更に増えていくのである。
妙な魔術師の居候がやってきたかと思えば、その彼女を追って高位の吸血鬼が押しかけてきたり。
意中の彼女との関係に悩んでみれば、気付かぬ間に彼女が巻き込まれる厄介事へと絡んでいたり。
言ってしまえばやはり、コメディ全振りである。何も考えていないのではと言わんばかりのチートぶりである。
だが、それこそが笑える。その徹底的なチートこそが笑いを齎してくれる。前巻で笑えた読者様であれば、恐らくさらに笑える筈である。
だからこそ、前巻を読まれた読者様には是非読んでみてほしい。きっと満足できるはずである。