読書感想:変態奴隷ちゃんと堅物勇者さんと2

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前巻感想はこちら↓

https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2020/02/16/000440

 

アスフィ今日も自重せず。まごう事無き変態である彼女は進化した。ゑ、何に進化したかって? 真性の変態に、である。

 

前巻で魔界合体と評したこの作品。果たして二巻では一体何が起きているのか?

 

その答えは簡単。前巻はまだ嵐の前の凪だったと言わんばかりにアカン方向へと進化してしまったアスフィの変態性である。

 

寧ろそんな進化の方向があったのかと言わんばかりに明後日の方向へと暴走を始めていくヒロイン、もとい変態。

 

犬に嫉妬してわんわんプレイを始めてみたり。

 

エドに若返りの薬を飲ませてショタにして、ある事ない事教え込もうとしてみたり。

 

更には清らかな乙女を好むユニコーンからチーズケーキのような匂いと言われてしまったり。

 

しかも今回の事件の黒幕に襲われたと思ったら、頭の中のとんでもない変態的な妄想の世界で黒幕にトラウマを刻んで事態を終わらせたり。

 

だがしかし、明後日の方向に暴走しているからこそ彼女はヒロインとして辛うじて(誉め言葉)魅力的であり、元気に駆け回っているからこそその笑顔が魅力的なのである。

 

「俺、アスフィの笑顔が好きなんだ」

 

その笑顔に魅力されたのは読者だけではなく登場人物達も。そしてエドも、また。

 

前巻でも記した通り、この作品はラブの絡まぬコメディである。だからこそ、こえでぃに力を全振りしているからこそ。前巻にも増した変態性が、どんな意味であれ笑いを誘ってくれるのであり、だからこそ独特の面白さを持っているのかもしれない。

 

前巻にも増した変態性、それが齎す新たな扉の先を見てみたい読者様。偶には何も考えず、ただ笑いたい読者様にはお勧めしたい作品である。まだ読んでいないという読者様は是非、前巻も併せて読んでみてほしい。きっと何故か気が付いたら笑えているはずである。

 

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