読書感想:最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える1

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この主人公が容赦なさすぎる件について。

 

え、何故こんな前置きになったかって? それはこの作品の主人公、ノエル(表紙中央)が敵に対して容赦なし、千倍返しがモットーだからである。

 

舞台は探索者と呼ばれる他作品で言うなれば冒険者に該当するであろう者達が様々な依頼を受け駆け回るちょっと仄暗いファンタジー風な異世界。作品の主人公であるノエルもまた、一つのパーティの司令塔をしながら上を目指す探索者の一人である。

 

しかし、破壊神と呼ばれ最強の探索者として名を馳せていた彼の祖父とは違い、彼は戦力としては最弱である。何故なら彼は「話術師」。直接的な攻撃手段をほぼ持たず自衛の手段を持ちえぬ最弱の職業だからである。

 

だが、話術がある。そしてこの話術と敵対する者には容赦なしな彼の手練手管が唯々ヤバいとしか言いようがないのである。

 

パーティの仲間が資金を横領したと聞けば、他探索者を言葉巧みに操り仲間を追い詰め、ヤクザに奴隷として売り払い。

 

自分達を騙した依頼者の村長も徹底的に痛めつけ。

 

更には自分達に目を付け襲い掛かってきたヤクザの軍団を情報と言葉を以て内部崩壊に追い込み徹底的に叩き潰す。

 

探索者じゃなくてヤクザの方がお似合いなのではと言いたくなるほどにそのやり口は苛烈で凄絶。だがそんな危うい光に惹かれるからか彼の周りには癖のあり過ぎる者達が集う。

 

ライバルクランの一員でありながらも彼を気に掛けるリーシャ(表紙右)。

 

伝説の暗殺者の後継者、彼に惹かれ仲間となった暗殺者、アルマ(表紙左)。

 

ヤクザの一団を率いる両極端な一面を持つオネエ、フィノッキオ。

 

最短距離で行くと決めその言葉のままに駆け抜ける。その道を阻む者を全て食らいつくしながら。

 

しかし、彼は誰にも縛られぬ。自らを乗りこなすのは自分だけ、そう言わんばかりに駆け抜ける。

 

「俺の王は俺だけだ。俺は、誰にも縛られない」

 

この言葉に集約されているのは彼の生きざま。頭がぶっ飛んでいると言われようが構わず、誰の言葉にも縛られず突き進む一人の漢の生きざまなのだ。

 

それがそんじょそこらの温い作品とは違い、暴力と抗争マシマシなヤバめの世界と合わさり独自の面白さを築いているのがこの作品である。個人的にはwebで人気であるのも納得であると感じる・

 

只のファンタジーを読み飽きた読者様には是非お勧めしたい。今までとは違う景色が見れる筈である。

 

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