読書感想:転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る

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突然ではあるが画面の前の読者の皆様、貴方は社畜と呼ばれる存在であろうか。そうであるなら今すぐどうか転職を考えていただきたい。身を滅ぼしてからでは遅いので。

 

さて、異世界社畜が転生した、これ自体は作品的には時々見るテンプレかもしれない。そして転生したけどチートなし、ハードモードだったというのも時々見るテンプレである。

 

そんな主人公、転生者であるシリウス(表紙中央)。しかし彼はチートを持たずとも、血筋的にはサラブレッドという好条件を運よく手繰り寄せていた。そして彼は転生前は社畜だった。それこそがある意味有利に働くちょっと悲しい幸運の鍵だったのである。

 

そも社畜はそんなに休まなくても大丈夫であり、単純作業の繰り返しも苦にならない、言わば社会の歯車といっても過言ではないかもしれぬ存在である。少なくともこの作品の中では。だがそんな歯車が如き単純作業の積み重ねこそが、血筋で受け継がれ秘められた力を覚醒させる鍵となる。

 

目覚めた力、それは神速の速さを誇る一刀両断の剣術。

 

修行により覚醒する秘められた力、そこから始まる無敵な無双。言ってしまえばそんな感じのテンプレと言ってもいいかもしれない設定。

 

だがしかし、そのテンプレを飲み込み許容する程にこの作品の中に広がる世界は広い、まるで大河的なお話を読んでいるかのような思いを味わえるのがこの作品である。

 

進路を選択し訪れる別れ。進んだ先で訪れる新たな出会い。新たな仲間達と共に挑む突発的に現れた強敵との死闘。

 

「させません」

 

正に王道の熱さと言えるこの熱さ。王道で殴られたい読者様には是非読んでみてほしい作品である。

 

テンプレが好きな読者様、王道なファンタジーが好きな読者様は是非。恐らく満足できるはずである。

 

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