読書感想:中古(?)の水守さんと付き合ってみたら、やけに俺に構ってくる

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突然ですが画面の前の読者の皆様、直球の下ネタな質問をお許しいただきたい。貴方の初体験はいつだっただろうか。え、私? 生まれてこの方27年童貞ですが何か(威圧)?

 

さて下ネタ直球な質問の意図は何か。それはこの作品のヒロインである水守さん(表紙)が頼まれれば誰とでも寝ると噂される学校一の尻軽というレッテルを貼られた美少女だからである。

 

そんな彼女とひょんな事から出会い、お互いの目的の為に付き合う事となるのがこの作品の主人公である里久である。

 

そして恋心のないままに付き合い知っていくのは、尻軽と噂される彼女の本当の姿である。

 

彼女は決して尻軽などではなく痴女でもなかった。

 

本当の彼女はキスをするだけで心を揺らし、事故で胸を触られただけで赤面するような純情で純粋な女の子だったのである。

 

恋心なんてなかった。その筈なのに、お互い同じ時間を共有し積み重ねていく事で心は変わっていったのだ。

 

だがしかし、学校という狭い世界で貼られたレッテルはそう簡単には消えず、それどころか悪意はいつでも爆発する時を待っている。

 

不意に炸裂する爆弾、その中で追い込まれる水守さん。

 

だがしかし、そんな事はないと立ち上がるのはやはり主人公である里久である。

 

「あいつを馬鹿にする奴は、俺が許さねぇ!」

 

自分がどんなに追い込まれても、自分を守る為に自分との関係を隠し守ってくれていた。

 

その彼女を馬鹿にする奴等は許さない、真っ直ぐにその啖呵を叩きつけ、離れていこうとする水守さんをもう一度、自分の元へと引き戻す。

 

この瞬間、彼は正に過去のトラウマを一歩飛び越えたのだ。自分の意思をはっきりと言えるまでに自分の殻を破れたのだ。

 

世界はそんなに優しくなくて、だけど秘密で育む関係は何処までも優しく甘い。

 

少し苦みのある甘いラブコメ、真っ直ぐにヒロインと惹かれ合う攻守逆転しないラブコメが読みたい読者様は是非。きっと満足できるはずである。

 

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