さて、先日投降したこのラノの感想でも少し触れたかもしれないが、現在のラノベ界のラブコメにおいては、ヒロインの主流は同級生な場合が増えてきている感じがする。そして少し前までの主流であった幼馴染ものは、少しずつその数を減らしてきているような気もする。ではこの作品はどうなのか。この作品は言うなれば幼馴染ものである。だがその始まりは同級生、もしくは女友達ものと言ってもいい。つまりは2つの面白さが、内在していると言ってもいい。
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前巻感想はこちら↓
読書感想:TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す6 ~ヘンダーソン氏の福音を~ - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、前巻で幼馴染であり最愛の相方であるマルギットと再会した我らが主人公にして愛すべきデータマンチ、エーリヒ。いよいよ彼等は共に、冒険の旅へと出立するわけであるが、画面の前の読者の皆様もそろそろお察しであろう。立場は新米でも、経験値は最早熟練の域であるエーリヒの冒険が、平穏に始まる筈もない事を。彼の冒険者ライフは新米で収まるものではないという事を。
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こんばんは。ワールドカップが始まりましたが、予選の組み分けを見ていると日本は毎回難易度ヘルモードな気がする真白優樹です。さて日本は無事に勝ち抜けるのでしょうか。そんな話題もともかく今回は、十二月初旬から中旬にかけて発売される新刊の中から、個人的に要注目な新刊についてお話したいと思います。今回はスニーカー文庫の新人賞作品がデビューされるという事で、スニーカー文庫が多めとなっております。
・我が焔炎にひれ伏せ世界 ep.1 魔王城、燃やしてみた
・著:すめらぎひよこ先生 絵:Mika Pikazo先生
それではまず最初の作品はこちら。こちらは第27回スニーカー大賞で「子ひつじは迷わない」以来の大賞を受賞された作品となります。かの暁なつめ先生にも絶賛されたこの作品は常識人な主人公がぶっ飛んだ仲間達に振り回されるツッコミ不足の異世界転生物語、に見せかけて主人公が一番ヤバい、ヤバい奴らによるコメディとの事。果たしてこの時代にコメディで大賞を受賞された作品という事で、どんな笑いがあるのか。とても楽しみです。
・腕を失くした璃々栖 ~明治悪魔祓師異譚~
・著:明治サブ先生 絵:くろぎり先生
二作品目はこちら。こちらは栄えある金賞を受賞された作品です。ラノベでは珍しい明治という舞台と、悪魔祓というあまり類を見ない職種と、腕を失くした悪魔という相棒。正に他に類を見ない設定が目を引きますが、この作品はどんな方向性のお話なのか。金賞の面白さに期待したいですね。
・僕らは『読み』を間違える
・著:水鏡月聖先生 絵:ぽりごん。先生
三作品目はこちら。こちらは銀賞を受賞された二作品のうちの一つとなります。この作品は青春もの、と見せて青春はミステリーと銘打った失恋の痛みと癒しを描いた作品との事。青春時代を過ごした全員が、事件の当事者で、犯人で、被害者、というのはどういうことか。ミステリーものの中でも珍しい切り口を感じられるので、その謎の描き方に期待したいですね。
・メンヘラが愛妻エプロンに着替えたら
・著:花宮拓夜先生 絵:Nardack先生
四作品目はこちら。こちらは銀賞を受賞されたもう一つの作品です。メンヘラ、もしくは地雷系、というのはヒロイン像として中々見かけないと思いますが、そんなヒロイン像としては避けられがちな像をメインに据えてどんなラブコメを描いていくのか。新感覚を期待したいですね。
・隣の席の中二病が、俺のことを『闇を生きる者よ』と呼んでくる
・著:海山蒼介先生 絵:海原カイロ先生
五作品目はこちら。こちらは特別賞を受賞された作品です。中二病なヒロイン、というとバイブルとなるのは「中二病でも恋がしたい」かもしれませんが、こちらの作品は中二病と暗殺者という二人が、誤解を重ねながらも惹かれ合うピュアなラブコメとの事。似ている作品を連想してしまうのは古のラノベ読みの癖かもしれませんが、果たしてどんなラブコメを見せてくれるのか。楽しみにしていきたいと思います。
HJ文庫編
・魔王軍最強のオレ、婚活して美少女勇者を嫁に貰う
・著:空埜一樹先生 絵:伊吹のつ先生
では続きましてはHJ文庫からの紹介です。こちらは同レーベルで「魔王使いの最強支配」シリーズを手掛けられている空埜一樹先生の新作となります。勇者を無力化するために魔王軍最強の人間が人間領に潜入したら、何故かお互いに初恋の相手である勇者と結婚していた、うんどういう流れなんでしょうね。そんな流れの結婚から始まるラブコメとはどんなものか。期待したいですね。
・勇者認定官と奴隷少女の奇妙な事件簿
・著:オーノ・コナ先生 絵:Ixy先生
では続きましては、講談社ラノベ文庫からの紹介です。こちらは第13回講談社ラノベ文庫新人賞の優秀賞を受賞した作品です。魔王の復活に備えるために、複数の勇者を認定して保護しておく世界で、奇跡と勇者復活を巡る本格ミステリとの事。異世界ですと魔法という便利なツールが絡んできますが、果たしてそこをどう本格ミステリに仕上げていくのか。期待したいですね。
電撃文庫編
・天使な幼なじみたちと過ごす10000日の花嫁デイズ
・著:五十嵐雄策先生 絵:たん旦先生
では今度は電撃文庫からの紹介です。こちらはかの有名な「乃木坂春香の秘密」シリーズや「ちっちゃくてかわいい先輩が大好きなので一日三回照れさせたい」シリーズを手掛けられている五十嵐雄策先生の新作となります。三人の幼なじみとの日々、そして結婚が描かれるようですが10000日というと大体27年。果たしてそこまでかかる恋愛とはどんなものなのか。楽しみにしていきたいですね。
GA文庫編
・『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで3
・著:岩柄イズカ先生 絵:maruma先生
それでは最後、GA文庫からはこちら。打ち切りの危機を不死鳥の如く乗り越えて、遂に完結の時を迎える今作品。果たして最後はどんな感じに結ばれるのか。期待したいですね。
以上、期待の9作品でした。では発売日を待ちましょう。
こんばんは、真白優樹です。遅くなってしまいましたが、明日の夜十時半ごろから定例企画のスペース機能での凸待ちラジオ配信を行いたいと思います。お暇な方は是非来てくださいませ。
前回感想はこちら↓
読書感想:このライトノベルがすごい! 2022 - 読樹庵 (hatenablog.com)
昨日のワールドカップ、日本の歴史的勝利(記事執筆時)に世界が湧いているこの頃。さて、まずはこの表紙を見てみて欲しい。今回の表紙はキリトとアスナであるのは、今年こそがSAOの劇中で全ての始まった年だからである。かの世界においてはVRが大衆に普及している訳であるが、今、ゲーム界はそこまで進んでいるかと言われるとそうとも言えない。と、このように様々な作品で描かれている近未来が、現実の年に追いついてきている訳であるが、予測された近未来はどうなっているのか。さてそれはともかく、今回もこのライトノベルがすごい!について触れていきたいが、自分の目で結果を知りたいと言う方はここでブラウザバックしていただきたい。
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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様は、「デスゲーム」と聞いて何を連想されるであろうか。生き残れば大金という名誉、しかしそこに至るまでには死の危険だらけ。文字通り己の命を懸けて行うゲーム、という連想をされる読者様が多いであろう。そんな世界で生きていくのならば、ある種の覚悟は必要であろう。一種の麻薬のようなものかもしれない。この作品はそういう作品であり、デスゲームという麻薬に全身浸かった少女のお話なのである。
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